食後に血糖値を上げないために良い運動のタイミングは? (続き)

お待たせしました。前回の答えですが、1日に渡ってちょこちょこ運動、が正解でした。この研究で、食前あるいは食後の運動とは、毎食前あるいは食後30分に1分間のジョギングと30秒の休憩を20セット行う群で、1日に渡ってちょこちょこ運動は、1日に渡って30分間毎に同じ運動と休憩を3セット行い、これを1日の中で20回行う(運動の総時間は同じ)を比較しています。この研究では特に朝食後の血糖ピーク値の上昇が有意に抑えられました。興味がある方は J Appl Physiol, 123: 278-284 (2017)をお読みください。ちょっと研究デザインは違いますが、類似の結果が2013年のAm J Clin Nutr誌で、海外からも報告されています。こちらは 1) 9 hr座り続ける(トイレだけはOK)、2) 朝30分間歩行し残り8.5 hr座り続ける、3) 30分毎に席を立ち1分40秒の歩行を18回行う、という群の比較で、食事は9時間の間に3回、液体のものを摂っています。こちらも 1)と2)の血糖値はほぼ同じで3)の勝利でした。2)の朝30分間の歩行と残り8.5 hrのデスクワークって、いかにも会社員にありそうなシチュエーションです。

2017年12月06日