プロジェクト概要

事業概要

最新の薬学を基礎に、既存の新薬開発手法を超えた創薬を目指し、岡山大学を中心に中国上海中医薬大学、韓国圓光大学及び国内の創薬研究機関と共同創薬基盤を形成することにより、新発想の標的分子探索による医薬開発事業を展開する。

目的

発展途上国や先進諸国で蔓延する難治性感染症を標的にオミクス的手法を駆使して新時代創薬研究拠点を確立し天然資源に基づくシーズ化合物活用の新発想治療薬開発を進める。

必要性・重要性

発展途上国での感染症蔓延、先進諸国における地球温暖化に伴う感染症伝播及び抗生物質乱用による薬剤耐性菌蔓延が深刻化しており、有効な対策の推進が喫緊の課題である。

取組内容の概要

発展途上国の感染症は直ちに日本に伝播する脅威があることから、途上国の感染性微生物を現地入手し、岡山大学が開発した治療薬の薬効を調べる。マラリア等の途上国に蔓延する熱帯病のみならず、黄色ブドウ球菌等の薬剤耐性菌感染症、C型肝炎等先進諸国で深刻化している感染性疾患を標的に、オミクス的手法を駆使して新時代の創薬研究拠点を確立する。従来の治療薬開発では生体成分への適合分子検索、これに基づく候補物質合成と薬効確認が主要プロセスであり、全く新しいタイプの医薬開発は困難である。本計画では天然資源に基づくシーズ化合物を活用した新発想の治療薬開発を進める。岡山大学を中軸として国内研究グループ、並びに中国・韓国・インド・アフリカ等の研究機関と連携し、難治性感染症に対する創薬の国際共同研究体制を構築すると共に、本計画を通して最新知識と技術を身につけた国際的創薬研究者(トランスレーショナル研究者)を育成する。

期待される効果

我々が主導権を握る難治性感染症制圧事業推進は学術的・国際的貢献に繋がり、豊富な薬用資源活用は 他の難治性疾患対策にも発展すると共に、国際的創薬研究者も育成する。

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