「ひと」と「もの」の関わりを探る

薬学部長 狩野 光伸

薬学部ホームページにようこそおいで下さいました。

薬学は、「人間」と「物質」とのかかわりを深めていく学問です。「人間」の体も材料は「物質」です。

その意味では、「人間」と「物質」のかかわりは、切っても切れないものです。 とりわけ、私たちの体が「つらさ」を覚えるとき、その症状や原因を改善して、より楽にしたいという私たちの希望を、「物質」――こういう場合には「くすり」「薬」と呼びますが――でかなえよう、というのが、薬学の原点と思います。

 そのために、どんな新しい物質を「創る」ことができるか。また、知っている物質でもどんな新たな「使い方」があるか。体への「益」が最大化でき、「害」は最小化する、よりよい物質の使い方はあるか。このような新しい知恵を創り出すのが、薬学の活動ということになります。ぜひ皆様方の多様なお力添えをいただき、進めて行けたらと思います。

 私自身は、社会人を内科医で始めました。内科医の仕事は、こうした「薬」となる「物質」を、目の前の病める「人間」皆様に適切に活用していただき、症状を楽にし、病気を治そうというものです。ですから、薬学にはとてもご縁を感じています。また、臨床現場でお会いしたいろいろな治らない病気でお困りの方々とお会いして感じた「今まで通り」だけでは進まない限界を、「新しいことを創り出す」ことで乗り越えて行けたらと思っております。 

こうした場に、新しく学生として志同じく進めていける仲間に加わっていただけるのも、嬉しいことです。大学外の様々な機関の皆様とのつながりも嬉しいことです。産業界とのつながりも、嬉しいことです。 きっかけを思いつかれたら、どうぞ、お気軽にお声がけください。

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