研究
research
製剤設計評価学(黒崎 勇二)[受験生・一般の方向け]
こんなことを研究しています
この研究室では、「薬物投与の最適化」をキーワードに研究を進めています。「薬物投与の最適化」のひとつに,「ドラッグ・デリバリー・システム(Drug Delivery System, DDS)」と呼ばれる「必要な時間に,必要な場所に,必要な量の薬物を送達する」ことを可能にする製剤(薬物分子を宇宙飛行士に例えた場合の宇宙船に相当)の開発があります。DDS医薬品は,理想的な医薬品ですが,作用部位局所での薬物濃度を直接的にモニタする方法(月面での宇宙飛行士の行動を監視する画像に相当)は確立されていません。
もうひとつの方法として,一人一人の患者さんの状態に合わせて身体の中の薬物濃度の全時間的管理をするための薬の投与計画をきちんと立案するということがあります。科学的なデータ解析と理論的な推定が,実は「きちんと」の部分に求められます。私たちは,実際の患者さんのデータを詳細に解析して,より科学的精度の高い薬物投与計画の立案方法について提案しています。
教員紹介
- 黒﨑 勇二/Yuji KUROSAKI
専門分野:薬剤学
所属学会:日本薬剤学会、日本薬物動態学会、日本DDS学会、日本医療薬学会、日本臨床薬理学会、日本薬学会
受験生、在学生にひとこと
- 「他人から学べ」(「自己啓発」の意識がなければ「学ぶ=まねぶ」を実践できません。)
- 「Give なくして Take はない」(他人に何かを教える能力がなければ,他人から何かを教わる機会にも恵まれません。)