腸内細菌叢の検査
これから腸内細菌叢を調べていく上でどのようなことがわかるか、まずは自分の腸内細菌叢を調べてみました。門、綱、目、科、属、種という分類ごとにどのような腸内細菌が、その時点で大腸にいたかわかるわけですが、特徴として検査当時は、有用菌である酪酸産生菌が日本人の全体平均より2倍程多く、ビフィズス菌の属するビフィドバクテリアム属は少なく、大腸疾患と関連するとされるフゾバクテリウム属は少ないという結果でした。Microorganisms (2022)に掲載された日本人1803人の解析結果からの分析結果を基に、代表的な5つの属レベルでみた5型ではタイプBで、三大栄養素はバランスよく取れており、様々な疾患へのリスクも低いとの結果でしたが、気になるのは多様性がやや低かったことで、その改善が今後の課題です。この検査は、我々の研究に大変有用と感じましたので、今後活用していきたいと思います。