グルコーストランスポーター

Glusose Transporter (GLUT)

　グルコーストランスポーター(GLUT)は細胞膜にあって細胞内へのグルコースの取り込みや細胞外へのグルコースの分泌を司るトランスポーターです。GLUT(SLC2)ファミリーは14個のメンバーからなり、機能の異なる様々なトランスポーターが含まれています。なかでもGLUT1は多くの細胞の細胞膜に存在し細胞内にグルコースを供給する、細胞にとって必須なタンパク質です。また、GLUT2は小腸上皮細胞の基底膜（血流側）に存在し、アピカル膜(小腸内腔側)に存在するNa⁺駆動型のSGLTによって細胞内に取り込まれたグルコースを血流側へ放出する役割を担っています。腎臓においてはGLUT2は尿細管細胞の基底膜に存在しており、原尿から回収したグルコースを血流側へと放出しています。
　こSLC2ファミリーには３つのサブファミリーから構成されており、前述のGLUT1や2はクラスIに属するトランスポーターです。３つのサブファミリーのうちクラスIII はクラスI、IIと異なり、細胞内膜系に存在することが多いことが報告されています。しかし、クラスIIIGLUTが細胞内で何をしているかは不明なままとなっています。私たちはこのサブファミリーの生理機能を明らかにすることを目的として、組織分布や細胞内の局在の解析を進めています。

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