研究内容

薬が効くためには、飲んだ薬、注射した薬が、血液を介して、適切な時間、適切な濃度で、患部(効いてほしい臓器・組織)へと届くことが必要となります。我々は、薬の物理化学的性質やその体内動態の解析に基づき、より良い投与方法の立案や新規製剤の開発などを通じて「薬物投与の最適化」をはかり、より安全でより高い効果を発揮する「薬剤」の開発、 「治療戦略」の立案を目指しています。

現在進行中の研究テーマ

1. 薬物の消化管吸収制御因子の解析とその結果に基づく経口投与製剤の改善        (溶解性、安定性、粘膜透過性、消化管滞留性の最適化)
2. 薬物の新投与経路の開発と評価(皮膚、鼻粘膜、大腸粘膜)
3. 抗がん剤内封ナノ粒子製剤の腫瘍組織への到達性改善による抗腫瘍効果の増強
4. 薬物吸収の速度論的解析と予測
5. 薬物の体内消失過程の速度論的解析
6. がん幹細胞を標的とした新規治療法の開発