ごあいさつ

 生体膜は情報伝達、物質輸送、エネルギー転換など多様な生命活動の場であり、薬学上も重要な研究ターゲットとなっています。近年では構造解析、質量分析、イメージング技術の進展に伴い、生体膜をめぐる研究は日々大きな進歩をみせています。
生体膜と薬物の相互作用シンポジウムは生体膜の物性や機能を広く議論する場として始まり、今年で33回目を迎えます。岡山での開催は12年ぶり3回目となります。今回のシンポジウムでは杉山雄一先生をお迎えして、薬物トランスポーターの医薬品開発における重要性を講演していただく予定です。また、味の素(株)によるランチョンセミナーと2つのミニシンポジウムを企画しております。ミニシンポジウム1では「創薬の担い手としての生体膜透過機構解析」と題して膜透過機構と創薬について、ミニシンポジウム2では「岡山における分子イメージング研究:医学と薬学の融合と創薬」というテーマでと医学・薬学の立場から分子イメージングについてそれぞれの分野の先生方に最先端の話を講演していただきます。
多くの皆様にご参加をいただき、活発な討論を通して生体膜と薬物研究の発展に少しでも貢献する機会にしたいと思います。

 

第33回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム
実行委員長 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
森山 芳則


 

 

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