こんなことを研究しています

感染症は今もなお、人の死亡要因の上位を占めます。特に、薬の効かなくなった細菌が増加しているために、新しい感染症治療薬の開発が必要となっています。新しい薬を作るには、実験動物に細菌を感染させ、感染症の分子メカニズムを理解することが必要です。これまで、感染実験に用いられてきたマウスなどの哺乳動物は倫理的な問題とコストの問題があり、多数回の実験を行うことが困難でした。昆虫であるカイコは、これらの問題が少なく、ヒトと類似の自然免疫機構を持ち、ヒトに感染する細菌に感染します。私たちは、カイコを感染モデル動物として利用して、ヒトの感染症に対する新しい薬を創り出すことを目指して研究を行っています。

教員紹介

  • 垣内 力/Chikara KAITO
    専門分野:分子生物学、微生物学
  • 古田 和幸/Kazuyuki FURUTA
    専門分野:免疫学、細胞生物学

受験生、在学生にひとこと

私は学部4年生の卒業研究で、カエルの卵に毒(DNAメチル化阻害剤)を注射して細胞死を起こさせる研究を行っていました。その時、逆の作用を持つ毒(DNAメチル化誘導剤)を注射しても細胞死が起こるのではないかと思いつき、先生にこの実験をやらせてもらった結果、予想通り細胞死が起きました。小さな発見ですが、自分の予想が当たったことに大変感動して、研究が面白くなりました。高校までの勉強は教科書に書いてある知識を覚えてテストで答えることが多かったと思いますが、大学での研究は世界の誰も知らない問題に対して自分の持つ力を総動員して答えを見つけるもので、全く異なるものです。大学では、ぜひ、研究の面白さを味わってください。

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