お知らせ

塩化物イオンが甘味受容体に作用し甘味を引き起こすことを解明

2023.03.02

構造生物薬学分野の渥美菜奈子さん、高科百合子さん、伊藤千晶さん（いずれも卒業・修了生）、安井典久准教授、山下敦子教授は、東京歯科大学短期大学・安松啓子教授らと共同で、食塩を構成する成分の1つである塩化物イオンが、甘味やうま味の受容体に作用して味覚を引き起こすことを解明し、プレスリリースを行いました。
本研究は、日本学術振興会・科学研究費補助金（JP18H04621, JP20H03195, JP20H04778, JP21H05524）、公益財団法人三島海雲記念財団、公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団（No.2039）、創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業（No.1264）の支援を受けて実施しました。
本成果は、2023年2月28日（火）に生命科学分野の総合誌であるeLife誌に掲載されました。

プレスリリース：https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1055.html

雑誌名：eLife (https://doi.org/10.7554/eLife.84291)

研究題目: Chloride ions evoke taste sensations by binding to the extracellular ligand-binding domain of sweet/umami taste receptors
著者: Nanako Atsumi†, Keiko Yasumatsu†, Yuriko Takashina, Chiaki Ito, Norihisa Yasui, Robert F. Margolskee, Atsuko Yamashita* (†: Equal contribution, *: Corresponding author)

（お問い合わせ：構造生物薬学分野　山下 敦子）