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第13回日本生物物理学会中国四国支部大会 若手最優秀発表賞
2022.06.02
令和4年5月28日に第13回日本生物物理学会中国四国支部大会がオンラインにおいて開催されました。博士前期課程2年生の恒石泰地さん（生体物理化学分野）が口頭発表（英語）を行い、若手最優秀発表賞を受賞しました。
発表演題：
Development of light-induced disruptive liposome (LiDL)with a light driven inward proton pump rhodopsin RmXeR
発表者：
Taichi Tsuneishi1*, Keiichi Kojima2, Fumika Kubota3, Yuma Yamada3, Yuki Sudo2
1Grad. Sch. of Med., Dent. & Pharm. Sci., Okayama Univ.
2Fac. of Med., Dent. & Pharm. Sci., Okayama Univ.
3Grad. Sch. of Pharm. Sci., Hokkaido Univ.
研究内容：
薬物治療においてその効果を最大限発揮するためには、薬物は狙った場所・時間に届けられることが極めて重要です。リポソームは脂質二重膜小胞であり、薬物送達のキャリアーとして盛んに研究が行われています。リポソームによる薬物放出を高い時空間分解能を持つ「光」で制御する技術の開発により、薬物治療効果の増大を実現できると着想しました。本研究では、内向きプロトンポンプロドプシン（RｍXeR）と酸性環境で崩壊するpH感受性リポソームを組み合わせることで、光誘起的に内包物を放出するリポソームの開発を行い、細胞レベルでの細胞質内への光誘起的な内包物放出を実現しました。この成果は、新奇薬物送達キャリアーの開発へとつながるものとして評価して頂きました。
（お問い合わせ：生体物理化学分野 須藤 雄気）