こんなことを研究しています

日本は、世界に類をみない超高齢社会となり、2020年には総人口の約3割が高齢者となっています。日本人の平均寿命は男女とも80歳を超えていますが、健康寿命は10年ほど短く、がんにならなくても脳梗塞で寝たきりになったり認知症で介護が必要となり人生の後半を謳歌できない方が増えています。
こうした脳心血管疾患の主因は悪い生活習慣です。中でも高血圧や高血糖は、血管を傷つけ自覚症状のないまま進行し、いつの間にか高血圧症や糖尿病を発症してしまいます。これら生活習慣病は一度発症すると後戻りは難しく致死的な心筋梗塞や、寝たきり・介護の大きな要因である脳卒中などのリスクを抱えてしまい、ある日突然こうしたイベントを起こします。その後は一生くすりが必要で、好きなものが食べられなくなったり仕事にも影響し、介護が必要になれば家族にも迷惑をかけるでしょう。
そうならないためにはリスクの基盤である生活習慣病の発症を食い止めることです。しかし「どうすれば発症を食い止められるか?」には、誰も明確な答えを持ってはいません。そこで私は、くすりを使わず血圧や血糖を制御し、正常域まで引き戻す方法を人の身体で研究しています。
一方で、病気になれば治療が必要になりますが、患者さんはそれぞれ背景が異なるため、何が最善の治療かは一人ひとり異なり、仮に同じ治療を行ってもその反応は異なります。そこで准教授と助教は、治療をその人にあったものにするための方法を人の検体を用いて研究しています。

教員紹介

  • 有吉 範高/Noritaka ARIYOSHI
    専門分野:個別化医療・予防、分子薬理遺伝学、衛生薬学
  • 藤吉 正哉/Masachika FUJIYOSHI
    専門分野:薬物動態学
  • 松本 准/Jun MATSUMOTO
    専門分野:薬理遺伝学、分子生物学、薬物動態学

受験生、在学生にひとこと

医学部に比べて薬学部の研究では人の身体で調べる、という研究(臨床研究)が極めて少ないです。細胞や実験動物を使って薬の標的となる新しい分子を見つけたり、薬が効くメカニズムを調べる研究(基礎研究)も大事ですが、それが医薬品となるか、どのように使えば一番効果的で安全に使えるかは、結局は生きている人の身体で調べなければわかりません。薬を使う薬剤師になるにも薬を作る研究者になるにしても、臨床研究の考え方や方法を学ぶことで大きく視野が広がります。

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