第78回日本細菌学会中国・四国支部総会で博士前期課程1年生の田口睦子さん(分子生物学分野)が学生優秀発表賞を受賞しました

2025.09.30

令和7927日~28日に第78回日本細菌学会中国・四国支部総会が広島県広島市で開催されました。博士前期課程1年生の田口睦子さん(分子生物学分野)が口頭発表を行い、学生優秀発表賞を受賞しました。

発表演題:
LB培地は細菌への凍結ストレスを軽減する

発表者:
○田口睦子1、石川一也1、三好伸一2,3、古田和幸1、垣内力1 岡山大・院医歯薬()・分子生物学、²岡山大・院医歯薬()・環境生物薬学、3岡山大学・腸健康科学研究センター)

研究内容:
細菌は研究に利用する際、凍結して保存されます。凍結の過程では細胞が強いストレスを受けるため、通常はグリセロールを加えた培地に懸濁して保存する方法が広く用いられてきました。本研究では、その保存液のどの成分が凍結ストレスを和らげる働きを持つのかを調べました。解析の結果、驚くべきことに、グリセロールを加えなくても、細菌用培地そのものに十分な保護効果があることが分かりました。さらに、その一因が培地中のアミノ酸による緩衝作用であることを突き止めました。これらの成果は、従来から行われてきた細菌の保存法を見直し、より効率的な方法へと改善できる可能性を示すものであり、本学会において高く評価されました。

参考URL:https://sites.google.com/view/78chushi-microbe/

(お問い合わせ:分子生物学分野 垣内力)

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