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光駆動プロトンポンプで体内のがん腫瘍を消去することに成功 〜がん治療に光を!〜
2025.11.05
岡山大学学術研究院医歯薬学域(薬)の須藤雄気教授、小島慧一講師、大学院医歯薬学総合研究科博士課程4年(薬学系)の中尾新大学院生、学術研究院医歯薬学域(医)の冨樫庸介教授、大内淑代教授、佐藤恵太助教、岡山大学病院(脳神経外科)の劒持直也医員の共同研究グループは、光に反応して細胞内をアルカリ化させるタンパク質を利用し、マウス体内に存在するがん腫瘍を選択的に光で死滅させることに成功しました。
これまで、がん細胞を死滅させる治療法としては主に薬剤が用いられてきました。しかし多くの薬剤は、がん細胞だけでなく周囲の正常な細胞にも作用してしまい、副作用が避けられないという課題があります。今回開発された「光がん治療法」は、特定の細胞にだけ作用することが可能であり、将来的にはヒトのがんに応用することで、がん細胞のみを選択的に除去できる、副作用の少ない新しい光がん治療法の実現が期待されます。
本研究成果は、アメリカ化学会誌「Journal of the American Chemical Society」電子版(11月4日9:00(米国東部標準時)、日本時間:同日22:00)に掲載され、表紙論文として選定されました。詳しくは下記ホームページおよびプレスリリースをご覧ください。
【参照】
全学ホームページ:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1457.html
プレスリリース:https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r7/press20251104-1.pdf
