お知らせ
News
超高速光パターン照明法の開発に成功
2024.04.09
生物物理化学分野の渋川敦史特任助教(現北海道大学)と須藤雄気教授は、北海道大学の三上秀治教授、韓国科学技術院(KAIST)のムサク・ジャング助教授らとともに、市販の空間光変調器の約1,500倍高速な、0.03マイクロ秒の切り替え速度を持つ超高速光パターン照明法の開発に成功しました。光による生体計測の大規模化・高速化や、生命機能の光操作(光遺伝学)への適用を含め、次世代光産業・光科学の基盤的手法として期待されます。
本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業CREST「光の特性を活用した生命機能の時空間制御技術の開発と応用」における研究課題「ファイバーレス光遺伝学による高次脳機能を支える本能機能の解明」(JPMJCR1656)や文部科学省科学研究補助金(基盤研究B: 21H02446, 新学術領域研究: 21H00404)などの支援を受けて行われました。
本成果は、2024年4月8日(月)(現地時間)に総合科学誌であるNature Communications誌(Q1ジャーナル, IF: 16.6, SJR: 5.116)の電子版に掲載されました。
雑誌名: Nature Communications (https://www.nature.com/articles/s41467-024-47009-w)
論文名: Large-volume focus control at 10 MHz refresh rate via fast line-scanning amplitude-encoded scattering-assisted holography
著者名: Atsushi Shibukawa, Ryota Higuchi, Gookho Song, *Hideharu Mikami, *Yuki Sudo & *Mooseok Jang (*: Corresponding author)
プレスリリース:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1212.html
(お問い合わせ:生物物理化学分野 須藤 雄気)