創薬科学科4年生の中西浩太郎さんが優秀発表賞を受賞(第42回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム)

2021.11.01

令和3年10月28日 – 29日に、第42回生体膜と薬物の相互作用シンポジウムがオンラインで開催され、創薬科学科4年生の中西浩太郎さん(生体物理化学分野)が優秀発表賞を受賞しました。

発表演題:
光駆動アニオン輸送体(SyHR)が示すリン酸輸送能と大腸菌べん毛運動の光操作への適用

発表者:
中西浩太郎1, 小島慧一1,2, 曽和義幸3, & 須藤雄気1 (1岡山大・薬, 2岡山大・医歯薬域,3法政大・生命,)

研究内容:
生体を構成する細胞の内外には、種々のイオンが存在し、その濃度はイオン輸送体により厳密に制御されています。この制御が破綻することで様々な病気へとつながるため、イオン輸送の理解に向けた研究が世界各地で行われています。
本研究では、藍藻由来の光駆動型アニオン輸送体・SyHRが、リン酸イオンを基質とすること、すなわち、光駆動リン酸輸送体を世界に先駆け見いだしました。さらに、その性質を利用して、細菌のべん毛運動を光で操作する技術を確立しました。この成果は、イオン輸送体の理解にとどまらず、光で生命機能を操作する技術(オプトジェネティクス)の発展にもつながるものとして評価して頂き、学部生としては唯一かつ異例の受賞となりました。

(掲載日:2021年11月1日)
(お問い合わせ:生体物理化学分野 須藤 雄気)

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