博士前期課程1年生の恒石泰地さんが学生発表賞を受賞(第59回日本生物物理学会年会)

2021.11.30

令和31125 – 27日に第59回日本生物物理学会年会がオンラインにおいて開催されました。博士前期課程1年生の恒石泰地さん(生体物理化学分野)が口頭発表(英語)を行い、学生発表賞を受賞しました。

発表演題:
Development of light-induced disruptive liposome (LiDL)with an inward proton pump rhodopsin RmXeR
内向きプロトンポンプ型ロドプシンRmXeRを用いた光誘起崩壊リポソーム(LiDL)の開発

発表者:
Taichi Tsuneishi1, Keiichi Kojima1, Fumika Kubota2, Yuma Yamada2, Yuki Sudo1
1Grad. Sch. of Med., Dent. & Pharm. Sci., Okayama Univ.
2Grad. Sch. of Pharm. Sci., Hokkaido Univ.

研究内容:
薬物治療においてその効果を最大限発揮するためには、薬物を狙った場所・時間に届けることが極めて重要です。これまでに、脂質二重膜小胞であるリポソームを薬物送達のキャリアーとした研究が盛んに行われています。本研究では、高い時空間分解能を持つ「光」によりリポソームからの薬物放出を制御する技術を開発することで、薬物治療効果の増大を実現できると着想しました。具体的には、内向き光駆動プロトンポンプロドプシン(RXeR)と酸性環境で崩壊するpH感受性リポソームを組み合わせることで、光誘起的に内包物を放出するリポソームを開発しました。この成果は、新奇薬物送達キャリアーの開発へとつながるものとして評価して頂きました。

 (掲載日:2021年11月30日)
(お問い合わせ:生体物理化学分野 須藤 雄気)

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