博士前期課程2年の黒木春那さんがポスター発表賞を受賞(生体機能と創薬シンポジウム2021)

2021.10.01

令和3年8月26日 – 27日 日本薬学会薬理系薬学部会が主催する「生体機能と創薬シンポジウム2021」がオンラインで開催されました.本シンポジウムにおいて,博士前期課程2年生の黒木春那さん(薬効解析学分野)がポスター発表賞を受賞しました。

発表演題:小胞体ストレスセンサータンパク質IRE1αの酸化修飾を阻害する化合物の探索

研究内容: 一酸化窒素(NO)の標的の一つに小胞体内に存在する新生タンパク質成熟酵素群があります。NOはタンパク質システイン残基を酸化修飾し、酵素活性を著しく低下させます.その結果、変性タンパク質が蓄積し、細胞死が惹起されます。この機構はパーキンソン病やアルツハイマー病の発症に深く関わることが指摘されています。今回、変性タンパク質を認識するセンサータンパク質(IRE1α)のNO修飾を特異的に阻害する化合物をin silicoスクリーニングから単離し、その薬理作用について解析した結果を発表しました。このような取り組みを行なっている研究室は無いことから、オリジナリティの高い成果であることが認められ、受賞に至りました。今後は、より低濃度で作用するような誘導体を設計し、神経変性疾患モデルに適用することを目指していきます。

(掲載日:2021年10月1日)
(お問い合わせ:薬効解析学研究室 上原 孝)

 

 

 

 

 

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