博士前期課程1年生の田中優希奈さんが学生優秀発表賞を受賞(日本ビタミン学会 第75回大会)

2023.10.06

博士前期課程1年生の田中優希奈さん
学生優秀発表賞賞状

 令和5年6月17日–18日に「日本ビタミン学会 第75回大会」が東北大学において開催されました。博士前期課程1年生の田中 優希奈さん(合成医薬品開発学)が口頭発表を行い、学生優秀発表賞を受賞しました。

発表演題:
レチノイド X 受容体を選択的に蛍光標識する NBD 結合プローブの創出研究

発表者:
田中優希奈¹、藤原美智子¹、髙村祐太¹、川﨑真由²、中野祥吾³、槇島誠⁴、加来田博貴¹
¹岡山大院・医歯薬、²静岡県立大院・薬食生命、³静岡県立大・食栄、⁴日大・医

研究内容:
 核内受容体の一つであるレチノイドX受容体 (RXRs) は、遺伝子発現を調節する機能を果たします。生体内で糖や脂質の代謝調節の機能に関与することから、様々な疾患に対する治療標的として期待されています。
 本研究では、蛍光団ニトロベンゾオキサジアゾール (NBD) を結合させた化合物の創出により、既存法と比較してRXRをより簡便かつ低コストに蛍光標識化できる手法を開発しました。本化合物により標識したRXRのリガンド結合タンパク質 (LBD) に別のRXRリガンドを添加すると、その種類により蛍光強度の変化に違いが確認され、リガンド結合によるRXR-LBDの立体構造の変化を反映できることが示唆されました。

お問い合わせ先:合成医薬品開発学分野 加来田 博貴

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