第22回日本蛋白質科学会年会 若手奨励賞受賞

2022.06.10

令和4年6月7日~9日に第22回日本蛋白質科学会年会がハイブリット形式(オンサイト(筑波)+オンラインZOOM)で開催されました。

博士課程1年生の中尾新さん(生体物理化学分野)が栄えある若手奨励賞を受賞し、年会中の招待講演シンポジウム(同6月8日)にて口頭発表(英語)を行いました。

発表演題:
Development of a method for phototriggered apoptotic cell death (PTA) using the light-driven proton pump protein Archaerhodopsin-3
発表者:
Shin Nakao1*, Keiichi Kojima1, Yuki Sudo1
1Grad. Sch. of Med. Dent. & Pharm. Sci. Okayama Univ.

研究内容:
微生物型ロドプシンは光を受容することによりイオンを輸送する性質から、光で生理機能を操作する技術(オプトジェネティクス)のツールとして用いられています。オプトジェネティクスは主に膜電位制御を介した神経活動の操作に利用され、細胞全般に備わる生理機能の操作にはあまり利用されていません。本研究では、プロトンを細胞内から細胞外へ輸送するプロトンポンプ型ロドプシン(AR3)を用いた細胞内pHのアルカリ化により、光でアポトーシス(自死)を誘導する技術を開発し、培養細胞・線虫個体での実証を行いました。この成果は、オプトジェネティクスの利用を細胞全般に備わる生理機能である細胞死の操作へと拡張するものとして評価していただきました。

(お問い合わせ:生体物理化学分野 須藤雄気)

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