第31回金属の関与する生体関連反応シンポジウム(SRM2022)優秀ポスター賞受賞

2022.07.04

日本薬学会物理系部会が主催する第31回金属の関与する生体関連反応シンポジウム(SRM2022)が、令和4年6月18・19日に同志社大学京田辺キャンパスで開催されました。薬学科6年の加藤潤さん(生体機能分析学分野)がポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。

発表演題:
Development of self-assemble nano MR probe based on G5-PAMAM dendrimer
発表者:
〇Jun Kato1, Eiji Matsuura2, Masashi Ueda2
1Faculty of Pharmaceutical Sciences, Okayama University
2Graduate School of Medicine, Dentistry, and Pharmaceutical Sciences, Okayama University

研究内容:
核磁気画像共鳴診断(MRI)では、画像コントラスト向上のために造影剤が使用されます。しかし、既存造影剤は低分子かつ腫瘍選択性がないため、がん診断において特異的かつ質的診断を行うことは困難です。本研究では、サイズアップのために静電的相互作用による自己組織化を活用し、がん細胞で高発現している葉酸受容体αを標的としたナノMRプローブを開発しました。本プローブを投与した担癌マウスにおいて腫瘍組織の明瞭な造影を実現したことで、がんの早期発見・質的診断につながる新たなMRプローブとして評価して頂きました。

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