薬効解析学の大学院生3名が学生優秀発表賞を受賞(第140回日本薬理学会近畿部会)

2021.12.13

令和3年11月13日 第140回日本薬理学会近畿部会が奈良県コンベンションセンターで開催されました.本学会において,博士後期課程1年の飯島悠太さん,博士前期課程2年の土田知貴さん,黒木春那さん(薬効解析学分野)が学生優秀発表賞を受賞しました。 

発表演題:DNAメチル化および遺伝子発現に対する一酸化窒素の影響
発表者:○飯島悠太, 水島藤太, 中原健吾, 松下洋輔,片桐豊雅,上原 孝
研究内容: ゲノムDNAの後天的修飾は遺伝子発現に影響を与えます.今回,一酸化窒素によってこの修飾が変化し,新たに遺伝子が誘導されるメカニズムの一部を明らかにしました.今後は病態形成との因果関係の証明に取り込んでいく予定です.

 発表演題:1,2-ナフトキノンによるN-アリール化を介したEGFR活性化機構
発表者:○土田知貴,中原健吾, 熊谷嘉人,上原 孝
研究内容: PM2.5などに含まれている1,2-ナフトキノン(1,2-NQ)が上皮細胞成長因子(EGF)に共有結合し,受容体の活性化を惹起することを発見しました。この活性化は抗細胞死効果に深く関与していることが明らかになりました.

発表演題:小胞体ストレスセンサータンパク質IRE1αの酸化修飾を阻害する化合物のスクリーニングおよび最適化
発表者:○黒木春那, Kam Zhang,上原 孝
研究内容: 小胞体ストレスセンサータンパク質IRE1αは一酸化窒素によって酸化修飾されて,活性が負に調節されます.この働きを抑える化合物をin silicoスクリーニングから単離することに成功しました.

(掲載日:2021年12月13日)
(お問い合わせ:薬効解析学研究室 上原 孝)

 

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