お知らせ
News
ノンセコステロイド型ビタミンD受容体リガンド 類の活性発現構造の特定に成功
2013.03.25
有機医薬品開発学分野宮地弘幸教授、東京大学大学院薬学系研究科清水敏之教授、筑波大学生命環境科学系柳沢純教授らの共同研究成果がFEBS Letters (2011年 IF=3.538)に掲載されました。
Asano L, Ito I, Kuwabara N, Waku T, Yanagisawa J, Miyachi H, Shimizu T. Structural basis for vitamin D receptor agonism by novel non-secosteroidal ligands. FEBS Lett. 587 (2013) 957–963
VDRは生体内カルシウムやリンの恒常性維持を担うビタミンDの核内受容体であり,これまでに天然セコステロイド型ビタミンDとの複合体構造は明らかになっていました。しかし,近年合成誘導体である,ノンセコステロイド型ビタミンD受容体アゴニストが報告され,そのVDRとの結合様式に注目が集まっていましたが,いまだ未解明でした。本研究で,宮地研究室で創製されたノンセコステロイド型ビタミンD受容体アゴニストおよびパーシャルアゴニストとヒト型VDRリガンド結合領域との複合体X線結晶構造解析に成功しました。特にノンセコステロイド型ビタミンD受容体パーシャルアゴニストの構造解析は世界初であり、副作用のより少ないビタミンD関連疾患の治療薬創製に重要な知見を与えるものです。
投稿日時: 2013年3月 26日
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0014579313001609