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SPIO-PICsome: 超常磁性酸化鉄(SPIO)を搭載した単層ポリイオンコンプレックスベシクル(PICsome)による高感度かつステルス性を備えたナノMRI造影剤の開発
2013.07.05
東京大学大学院工学系研究科、放射線医学総合研究所分子イメージングセンターと本学医薬品臨床評価学分野の狩野光伸教授らの共同研究が J Control Release 誌(IF7.633)に掲載されました。
荷電PEG(ポリエチレングリコール)の自己会合で形成される中空ポリマーナノ粒子PICsomeは長時間の血中滞留性を実現しています。本研究ではこの中空粒子にMRI造影能をもつSPIOと蛍光物質Cy5を搭載し、動物皮下腫瘍モデルでその効果を確認しました。その結果、この粒子は腫瘍に蓄積した上で造影能は投与24時間以上継続し、また高い検出力を示しました。
SPIO-PICsome: Development of a highly sensitive and stealth-capable MRI nano-agent for tumor detection using SPIO-loaded unilamellar polyion complex vesicles (PICsomes).
Kokuryo D, Anraku Y, Kishimura A, Tanaka S, Kano MR, Kershaw J, Nishiyama N, Saga T, Aoki I, Kataoka K.
J Control Release. 2013 169(3):220-7.