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榎本教授らの発表論文がAngewandte Spotlights に選出されました
2013.11.11
医薬品機能分析学分野の榎本秀一教授、白崎良尚博士前期課程大学院生とAngewandte Spotlights に選出されました。
、理化学研究所の神野伸一郎研究員らのABPX誘導体の銅イオンセンサーに関する研究論文が、Y. Shirasaki, S. Kamino, M. Tanioka, K. Watanabe, Y. Takeuchi, S. Komeda, and S. Enomoto,
“New Aminobenzopyranoxanthene-Based Colorimetric Sensor for Copper(II) Ions with Dual-Color Signal Detection System”, Chemistry-An Asian Journal, 8, 2609-2613 (2013).
有機色素には、特定のイオンや分子と反応することで色を変化させる特徴を持つものがあります。この性質を利用したケミカルセンサーは、環境中の化学物質や生体内の分子の存在を目視で簡単に判定できることから広く用いられていますが,標的のイオンや分子の濃度の増減に対して応答するものはほとんどありませんでした。今回研究グループは独自に開発したアミノベンゾピラノキサンテン系色素 (ABPX) を用いて,二価銅を認識して発色するだけでなく,その濃度に応じて色調が変化する新しいタイプのケミカルセンサーを開発しました。今回、開発した原理に基づき後,様々な物質の濃度を視覚的に判断できる環境計測用試薬や簡易診断薬としての応用が期待されます。